2015.11.28更新

矯正歯科治療をお考えの患者さんで、管楽器を演奏される方はどんな影響が出るのかみな心配されていることでしょう。

私が今まで治療してきた経験から申しますと、楽器の種類、年齢、本気度、でそれぞれ変わってくる印象があります。

例えば、中学生ではフルート、クラリネットでほとんど影響を聞いたことがないですし、トランペットでは最初のうちは音が出なかった、という意見も伺ったことがあります。

プロレベルになりますと、フルートで音色が変化したという方が一人いらっしゃいました。

おそらく、年齢が若いほど、楽器が口に強く触れないほど影響は小さくなるのかもしれません。

しかしながら、個人個人でどういった影響が出るのかは正直よく分かりません。

 

そんな中、あるトロンボーンを演奏されるある患者さんが、ご自分の矯正治療がトロンボーン演奏に与える影響の実体験による結果と考察を文章にまとめて、先日当院に持ってきてくださいましたので、下記にそのまま転載させて頂きます。

大変ありがたいことです。

管楽器を演奏される方は是非参考にしてみてください。

 

 

歯列矯正がトロンボーンの演奏に与える影響についての一例


矯正の先生方は楽器の演奏が歯列矯正に与える影響についてはお答えできると思いますが、矯正が演奏に与える影響については個人差が多く答えづらいと思います。ネットでは全く影響ないという話も載っていますが、影響があった例として報告させていただきます。ただし演奏への影響は
* 歯の状況
* 演奏する楽器の種類
* 練習時間(学生のように毎日吹けるか、社会人のようにすこししか時間を取れないか)
* 吹き方の癖
* 口内炎ができやすいかどうか
などによってかなり違ってくると思いますので、あくまで一例として読んでいただければと思います。

私の場合矯正を始めたのは30代前半で、社会人バンドでトロンボーンを演奏しており、バンド練習は月2回ほど、バンド練習日以外の日はほとんど練習時間が取れないという状況でした。矯正前の歯の状況は前歯2本が出ていて、前歯の隣の歯が後ろに下がり、八重歯がありました。演奏する時はマウスピースがちょうど後ろに下がった歯(前歯と八重歯の間の歯)にすっぽりはまる感じで、かなり口に押しつけて吹いていました(練習が終わると口にしっかりとマウスピースの痕が残るくらいでした)。
バンドの活動は年に一度3月に演奏会を開いていたので、演奏会が終わった4月から抜歯と矯正を開始しました。
装置がついてまず感じたのは、音がカスカスになり、高音が全く出せないことです。装置をつける前はHiB(高いシの♭)まで出していましたが、装着後はチューニングのBの上のF(ファ)がやっと出せるか出せないかという状況でした。また、口の疲労が激しく、1曲ふくと口の筋肉がかなり痛くなりました。
平日は仕事のためバンド練習日以外にほとんど練習ができなかったので、装置に慣れることができず、しばらくはまともに曲が吹けない状況が続きました。そのため装置をつけてから最初の演奏会は仕事が忙しかったこともあり、別の方に代わってもらうことにしました。音が出しやすくなったのは、歯の凸凹を治すのが終わって前歯を後ろに下げ始めた頃です。少し個人練習の時間も取れるようになったこともあり、高音が辛いものの曲を演奏できるようになったことから、装置をつけてから2回目の演奏会では参加することができました。
装置を外したらさぞ楽に演奏できるだろうと思っていましたが、装置を外してすぐは装置がない状況に慣れずうまく音を出せませんでした。結局曲を吹けるようになるまで2週間ほどかかり(練習できたのが週に2−3日の場合)、その後も新しい歯並びに慣れるために試行錯誤しています。歯並びが良くなってからはマウスピースを口に押しつけすぎずに吹くように心がけており、それが今までの吹き方とは違うため苦労はしていますが、本来押しつけすぎは良くありませんし、演奏後のマウスピースの痕はかなり薄くなったので、このままうまく慣れればいいなと考えています。

【矯正をしての感想】
学生さんのように毎日練習時間を取れる方であればもっと早い段階から影響少なく演奏できるかもしれませんが、私のように練習時間がとれない方は、装置になれるのが難しいかもしれません。ただ、私が前歯を下げてから演奏しやすくなったことから、出っ歯ではなく凸凹の矯正だけの方は影響が少ない可能性もあります。また、私の場合長年マウスピースを口に押しつけて吹く癖がありましたので、装置をつけてからはそのような吹き方ができず音が出しづらかったとも考えられます。
口内炎については、私は口内炎ができづらい方でしたが、人によっては矯正装置をつけると口内炎だらけになることもあるかと思います。そういう方は口内炎が痛くて演奏できないということがあるかもしれません。

矯正を考えている方は、1年程度は楽器が吹けなくても良い時期を選んで矯正をされるのが良いと思います。また、矯正後は見た目や口の健康は改善しますが、必ずしも良い演奏ができるようになるとは限りませんので、矯正前の演奏が気に入っている方は良く考えてから矯正を始めてください。

 

tolo.rv.

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投稿者: 矯正歯科飯島クリニック

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