お子さまの矯正をお考えの方

無駄な出費や苦痛のない矯正治療をご提供。
最適な時期に最も効果のある治療法を用います。

小児矯正とは

昨今小児矯正/初期矯正といった言葉をよく耳にします。しかしながら、こういった用語は学術的に存在しません。

正しくは『子どもの歯科矯正』、『小児期の歯科矯正』となるのでしょうが、社会的にあまりにも小児矯正という表記が通常化しておりますので、当HPでもそのように表記させていただきます。

 

小児矯正や初期矯正というと、

 

●早ければ早いほどいい

●3歳からマウスピースを装着

 

といったイメージを抱かれるのではないでしょうか。

しかし、その治療の根拠は

 

●今やれば歯を抜かなくてもすむかも

●今やれば本格的な矯正をしなくてもすむかも

 

といったものが多いように感じます。

ところが、これらの治療法は科学的な根拠に基づいておらず、これで良好な結果が得られるのは3~30%と言われております。

将来の予測をたてずに当てずっぽうな治療をしているので、この結果も当然と言えるでしょう。

 

このような治療を受けた場合、親御さんは満足かもしれませんが、当の本人のお子さまは大変な苦痛を被っていることになるのです。

 

こういったことをなくすためには、個々の患者さんの成長発育にあわせて最も効果的な時期により効果的な治療法を施すことが重要です。

 

子供の矯正の開始時期はいつぐらい?

6、7歳からのⅠ期治療。11、2歳からのⅡ期治療。
まずは、お子さまそれぞれの最適な開始時期を知りましょう。

成長期の矯正歯科治療では、成長予測のもとに、より効果的な時期により効果的な装置を用いることで、良好な治療結果が得られるとともに、お子様の身体的・精神的負担を軽減することが可能となります。
なんとなくマウスピースを何年も続ける、ではなく、I期治療、II期治療とも明確な目標を設定して行うことが歯科矯正学的に合理的と考えられています。

注)I期/II期治療ともその開始時期はお子様の成長・発育の度合いによって異なります。

例えば、10才でI期治療を始めたお子様もいれば、9才でII期治療を始めたお子様もいらっしゃいます。

Ⅰ期治療

永久歯が萌え揃う前の、6、7才〜での治療をⅠ期治療といいます。
開始時期としては、上の前歯2~4本が生えた時期を目安とします。

Ⅱ期治療

永久歯が萌え揃う11、2歳以降の治療をⅡ期治療といい、自然に成長する力を利用して仕上げの矯正治療を行います。

成長の力を最大限に生かした治療を行うため、適切な時期を逃してしまうと永久歯の抜歯本数が増えてしまったり、理想的な歯並び・咬み合わせが得られない可能性があります。
また、11才〜であったり、15才〜が適していたりと、症例によって開始時期が大きく異なることがありますので、適切な時期を見極めるためには早めにご来院いただくことをおすすめいたします。

I期治療/II期治療の実際

I期治療/II期治療の治療割合を見てみましょう。
(表1)これは当院でのI期/II期の割合です。

このように、II期治療を受けるお子さんの割合は全体の約9割に達します。
視点を変えれば、9割がII期治療を受けるのだから、できればI期治療はやらない方が良いのでは?となります。
では、それでもI期治療を受けるべきであるのはどんな場合でしょう。

I期治療の必要がある場合

I期治療を行うことでII期治療が不要になる
I期治療を行うことでII期治療の期間を大幅に短縮できる
放置すると歯や歯周組織の損傷や、発音機能を含む顎口腔系の成長・発育に悪影響を及ぼす可能性がある
例)反対咬合(受け口)/8mm以上の出っ歯/咬合干渉がある場合/明らかに機能(指しゃぶりなど)による異常が生じている場合

こういった症状のあるお子さんはI期治療が必要となりますが、ご自身で判定なさらず、まずは矯正医に診てもらいましょう。

正確な治療開始時期を知るために顎顔面の成長・発育の理解を

冒頭にも記したように、成長期の矯正治療は、ただ早ければ良いとやみくもに治療を施しても、全く意味を持たないといったことになりかねません。
そうならないためには、顎顔面の成長が終了した時にどんなふうになっているのかをある程度予測してから治療する必要があります。
それでは、その予測はいつごろ可能になるのでしょうか。

個性の発現
(図1)を見てみましょう。

(図1)右側に成長すればより受け口に、左側に成長すればより出っ歯に、真ん中向きに成長すればバランスのとれた顎顔面形態になる、ということのイメージ図です。

生まれた時は、目がぱっちりしているとか鼻筋が通っているなどの差はあれ、大方みな似たような顔をしています。それが成長するにつれ、出っ歯になってきたり受け口になってきたりと個々の違いが大きくなっていきます。
その個々の違い(個性)、それぞれの成長の方向性が見えてくるのは大体6、7才と言われており、これ以前の治療は予測無しの当てずっぽうな治療といえ大変危険です。
よって、お子様の治療を開始する時期は早くとも6、7才〜となります(唇顎口蓋裂などの明らかな先天異常を有する場合を除く)。

 

顎顔面の成長・発育
ここであげる図2は小児歯科学の教科書に必ず出てくる模式図です。

(図2)成長に応じて頭の比率はどんどん小さくなる、というイメージ図です。

乳幼児期では全身に対する頭の大きさが顕著で、成長するにつれ頭の比率は小さくなります。これはつまり、脳頭蓋の成長が先行し体の成長は後から遅れて成される、ということです。
では、ここで視点を首から上に移してみましょう。

(図3)上顎骨(上アゴ)と下顎骨(下アゴ)の成長スピードの違いをイメージしたものです。

すでに脳頭蓋が早めに成長することはご理解いただけたと思いますが、ここで上顎骨(青線)/下顎骨(赤線)を個別に見てみると、両者には大きな違いがあることが分かります。

上顎骨は頭蓋骨と結合しています。つまり、頭蓋骨は早めに成長しますので、それに連動して上顎骨も早めに成長します(10才で90%成長完了する)。
それに対して、下顎骨は頭蓋骨とはつながっておらず上顎骨よりも遅れて成長します。子どもの頃はアゴがシュッとしていたのに高校生になったらアゴがガッチリしてきたということが起こるのはこのためです。

以上より言えることは、
■上顎は先に成長する
■下顎は遅れて成長する
ということです。


上顎骨/下顎骨の成長
まずは上顎骨/下顎骨の6才以降の成長様式の(図4)/(図5)をご覧下さい。

(図4)6才以降は奥歯の骨が主に成長する


6才時の上顎骨が白い部分です。これ以降の成長・発育では奥歯の方の顎骨が主に大きくなり、乳歯が萌えている近辺の顎骨はほとんど大きくなっていないことが分かります。

次に下顎骨の成長について見てみましょう。

(図5)6才以降は下顎枝が主に成長する

これは約6才時の下顎骨です。これを見ると、6才以降に成長しているのは歯が萌えているところよりも後ろ側(下顎枝)がほとんどであることが分かります。歯が萌えている部分の顎骨はむしろ小さくなっています。

以上より、6、7才で前歯にでこぼこがある場合、何もしないで自然に歯が並ぶ可能性は非常に低いといえます。


顎骨(アゴの骨)は拡大できるか?
『最近の子どもはアゴが小さいからアゴを拡げましょう!』良く耳にする鉄板ネタです。
では、本当にお子様のアゴは拡がるのでしょうか。

(図6)

(図6)は上顎(上アゴ)です。誰でもよく見ると真ん中にうっすらと凹んだ線が見られます。これは正中口蓋縫合というものです。上顎骨は胎生期より左右から骨ができてきて、だいたい7才くらいに真ん中でくっつきます。このくっついたところが正中口蓋縫合となります。
7才で左右の骨がくっつくとしたら、その前に拡大装置を使うことで上顎骨は拡大できるということになります。
ところが、上顎骨は拡大できても下顎骨には発生学的にこの骨縫合がありませんので、理論的に拡大不能となります。つまり下顎で拡大できるのは、下顎骨ではなく、下顎の歯列弓なのです。歯列弓の拡大はほとんど元に戻ってしまう(バクチネーター・メカニズム)ので意味がありません。
上顎骨は拡大/下顎骨はそのまま、では咬み合わせが治療前より悪くなるということです。

また、上顎骨の拡大にしましても15mm拡げた場合、平均10mm後戻りするといわれており、結局拡大できるのは平均で約5mmとなります。平均で5mmということは人によって1mmだったり、10mmだったりとその拡大量はまちまちということです。
では、あなたのお子様は歯が並ぶのに何mm足りなくて、何mm拡大すればいいのでしょうか。
これは誰にも分かりません。永久歯が萌え揃ってみなければ計測の仕様がないのですから(ちなみに、永久歯が萌え揃うのは約12才であり、この時期にはすでに上顎骨の拡大は不可能になっている。)。

こいうった状況下でうかつにアゴを拡大するのは大変危険です。
拡大したのにやっぱりでこぼこに、拡大したらすきっ歯に、ということになりかねません。

よって、一般的に小児期のアゴの拡大は科学的に有効であるとはいえません。上顎骨の拡大は先天異常や著しい機能異常によって下顎骨に対する上顎骨の幅が著しく狭窄している場合とされています。

 

以上の顎顔面の成長・発育を念頭において、かつ応用することで無駄のない合理的な矯正歯科治療が可能となります。

各症例と成長・発育の関係

例1) 上顎前突(出っ歯)ぎみの場合
(図7)

上顎前突の場合、背が伸びる時期、つまり下顎骨が前方に伸びる時期(11、2才〜)に矯正歯科治療を行うのが効率的です。
この時期は上顎骨があまり成長しないのに、下顎骨はめきめきと前方に成長するため、出っ歯が治しやすくなります。

例2) 下顎前突(受け口/しゃくれ)ぎみの場合
(図8)

下顎前突の場合、背が伸び始まる前(I期)*と背の伸びが落ち着く時期を逆算して遅めに(13、4才〜)矯正歯科治療(II期)を行うのが効率的です。
上顎前突のように最も身長が伸びている時期にII期治療を行うと、時期的に下顎骨はまだ前方に成長するため、せっかく治したのに再び反対咬合を呈することになりかねません。
* 明らかな外科的矯正症例は除きます。

例3) 叢生(歯並びのでこぼこ)の場合
*うちの子は前歯がでこぼこだけど、早めに矯正治療を始めれば、将来歯を抜かなくてすむんでしょう?
*アゴはまだまだ大きくなるんだから、何もしなくてもきれいに並ぶんじゃない?

こういった質問をお母様方からよく受けます。
歯並びのでこぼこは見た目上目立ちますので、どうしてもここを気にされるのは仕方がないことなのかもしれません。しかしながら、ヒトの口は歯並びだけでなく、咬み合わせもきちんとしていなければ口腔という器官としての意味を成しません。
歯並びはきれいだけど、咬み合わせを改善するために抜歯しての矯正歯科治療が必要となることは多々あることなのです。
ただ、ここでこういったことを論じますと話がややこしくなりますので、ここでは単純に叢生に焦点を合わせてはなさせていただきます。

まず、歯並びがでこぼこになる原因を考えてみましょう。
構造的な原因は、下に示すように歯が入るアゴの骨と歯の大きさの総和が合っていないことです。
下図の≠を=にしなければ、原因を取り除いたことになりませんので、どんなにきれいに歯を並べても元に戻ってしまうのです。

それでは、どうすれば≠を=にできるでしょうか。
そのためには、アゴの骨を大きくするか、個々の歯を小さくするしかありません。しかしながらアゴの骨を大きくする有効な手段は存在しません。そうしますと、選択肢は歯を小さくする、のみとなります(図9)。

(図9)

(図9)より前歯は合計約3mm削って小さくできます。
言い方を変えれば、

■あと3mmスペースがあればきれいに並ぶ⇒歯を抜かずに矯正可能
■あと3mmスペースがあっても並ばなそう⇒抜歯して矯正

ということになります。

では3mmで足りるのか、足りないのか判定するのはいつでしょうか。
それは6才臼歯より前方の全ての永久歯が萌え揃ってから!(11才くらい)となります。

6〜7才の混合歯列期にて、何mm足りないか分からないのにただ漠然と歯列弓を拡大しても、永久歯が萌え揃ったらまだスペースが足りない、あるいは隙っ歯になってしまったり、と結局II期治療を行うはめになってしまうことがおおいにあり得るのです。

したがって、叢生(でこぼこした歯並び)を治療するのは、原則として永久歯が萌え揃ってから、となります。

乳歯列期での矯正は必要?

近年、3歳頃から行う「○ーシールド」などのマウスピース矯正を勧める医院が増えています。これは、「乳歯を改善すれば永久歯が理想的な位置に生えてくる」という考えのもと行われるのですが、実は、そのような科学的根拠はありません。乳歯は萌え変わるものですから、乳歯に問題があっても必ずしも永久歯に問題が発生するとは限りません。例えば、乳歯列期の反対咬合は、放っておいても約15%のお子さんが永久歯の萌え換わりで勝手に治ってしまいます。

乳歯の矯正治療はお子さまに大きな負担を与えてしまうにも関わらず、確かな効果を得られるものではありません。そのため当院では、矯正治療が必要であると確実に判断できる永久歯が萌えてきてからの治療のみを行っています。

同様に、近年増加している幼少期に上顎を広げる拡大矯正においても、必要なのは、先天異常などで生まれながらに上顎が狭いお子さまだけです。小児矯正における「やって損はありません」という科学的根拠のない矯正治療は、お受けいただく必要がありませんのでご注意ください。

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