HOME>不正咬合【咬合異常】とは
症例
上顎前突
上の前歯が前方に傾斜しているために、口唇を閉じ時に口元が前方に突出し、かつオトガイ部にも筋の緊張を認める患者さんです。下の前歯の一部は歯周病により歯根が著しく露出しており、上の一番奥の銀歯は根の先端に病巣がありました。そこで、これらを含む永久歯6本を抜歯して治療しました。
結果、前歯を後退させる事で口唇が後退し、筋の緊張感も改善されました。一番奥の銀歯は健全な親知らずと入れ替えています。
下顎前突
前から見るとでこぼこがなく良好な歯並びに見えますが、真横から見ると、上の前歯よりも下の前歯が前方に出ている事が分かります。また奥歯の咬み合わせをみると、山と谷がしっかり咬み合っていない状態です。
下の前歯を後退させる、奥歯の咬み合わせをしっかりつくる、この2点の目的のために上下左右合計4本の永久歯を抜歯して、下顎前歯を後退させました。
上下顎前突
奥歯の咬み合わせが良好で、前歯にも大きな叢生(でこぼこ)がない患者さんです。しかし、真横から歯列をみると、上下の歯が前方に傾斜しているのが分かるでしょうか。でこぼこや上の歯の出っ歯がなくとも、上下の歯が同じくらい出っ歯になることで、口唇が突出し、上下口唇ともに緊張しているのです。
上下左右合計4本の永久歯を抜歯して前歯を後退させる事で、軟組織の緊張感が取り除かれました。こういった患者さんは自分が出っ歯であることを認識できないでいる傾向があります。自分は出っ歯じゃないのになぜか口元が出ている、また口が閉じにくいという方はこの上下出っ歯である可能性が高いといえるでしょう。
開咬
正面の写真を見ますと、前歯が咬んでおらず上下の歯と歯の間に隙間があるのが分かるでしょうか。その他、叢生(でこぼこ)と奥歯の咬み合わせの不正(上下の歯は本来1対2で咬み合うものですが1対1で咬んでいます)が認められます。
これら全てを改善するために上下左右4本の歯を抜歯して治療しました。その結果前歯が咬み合うように、また上下の歯が1対2で咬み合うように改善されました。
叢生
奥歯もしっかり咬んでおり、前歯の突出も認められませんが、上下前歯に叢生(でこぼこ)が認められます。
これを改善するために、上下左右4本の永久歯を抜歯して、前歯の位置をできるだけその場にキープしながら治療した例です。
正中離開
上下の前歯に空隙があります(空隙歯列弓)。
ここでは歯を抜かずにスペースを閉じています。
こういった症例では舌の癖が関わっている例が多く、長期間の保定と舌癖を改善するためのトレーニングが必要になることがあります。
過蓋咬合
下の前歯が隠れてしまっているのと同時に、前歯の叢生(でこぼこ)が認められたため、上下左右合計4本の歯を抜歯して治療しました。
その結果奥歯、前歯ともに適切な対咬関係が得られました。
交叉咬合
術前正面写真を見てください。向かって左側の奥歯ですが、上の奥歯と下の奥歯の咬み方が反対になっているのがお分かりでしょうか。本来、上の歯は前歯のみならず奥歯まで下の歯に覆いかぶさらなければなりません。この患者さんは、上あごの骨に対して、下あごの骨が向かって左側にずれることで交叉咬合を呈しています。
この症例では歯を3本抜歯して(先天欠如歯が1本あったため)、骨のずれをカムフラージュしながら奥歯の咬み合わせも改善しました。
切端咬合
この患者さんは上の歯が前方に突出しているわけでもなく、下の歯が前方に突出しているわけでもありません。しかし、前歯にでこぼこ(八重歯)があり、かつ上下の前歯が咬み合っていません。
そこで、上下左右4本の歯を抜歯してこれらを改善しました。



