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昭和大学の歯科患者ロボットは臨床教育を変えるか?

矯正歯科ブログ

「痛いです」——治療中、医師に痛みを告げて手をばたばたさせるこの女性。歯科でよくある光景だ。遠目から見ると普通の患者だが、近づいてみるとこの女 性がロボットであることが分かる。

 ロボットの名前は「昭和花子」、昭和大学が3月25日に報道陣に披露した歯科患者ロボットだ。会場となった昭和大学歯科病院には、海外のメディアも含 め、多くの報道陣が詰めかけた。【西尾泰三】

 昭和花子は第3世代の歯科患者ロボットで、昭和大学歯学部歯科矯正学教室のほか、早稲田大学理工学術院の高西淳夫教授、工学院大学工学部機械システム工 学科の高信英明准教授、そしてテムザックとの共同研究により誕生したもの。早稲田大学の高西教授といえば、同氏が師事した故・加藤一郎教授とともに、日本 におけるヒューマノイド研究の第一人者として知られる。

 第2世代と比べて、表皮や軟組織にそれぞれ軟質特殊樹脂やシリコン系の弾性素材を用いたほか、内部機構の耐久性を向上させた第3世代の歯科患者ロボッ ト。身長157センチの成人女性を模して作られており、衣類や装飾品なども身につけている。顔の部分ではまぶた、眼球、あご、舌、首などに自由度を持ち、 それらを操作して生体の生理的現象を再現した。

 特徴的なのは、歯科臨床における標準模擬患者の振る舞いをかなり忠実に再現している点。不意な首振りやくしゃみ、むせなどの動作のほか、閉口疲労(長時 間口を開けていることで、疲労により口が閉じてくる状態のこと)や嘔吐(おうと)反射も再現されている。第3世代ということもあり、数十年に及ぶロボット 研究の成果がこの歯科患者ロボットにはつぎ込まれている。

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